悪あがきプログラマー

悪あがきを続けていきたい技術と書評なブログです。トレタでiOSエンジニアやってます。

「働きがい」なんて求めるな。: 牧野正幸: 本

「働きがい」なんて求めるな。
牧野正幸
日経BP
売り上げランキング: 1136
おすすめ度の平均: 4.0
3 それなりに得るものがある、かな?
5 最高、受ける。

働きがいのある会社No.1に選ばれたワークスアプリケーションズCEO牧野氏が言う。
「働きがい」なんて求めるな。


一体なんのことだと思うだろう。
「やりがい」のある仕事は与えられた「やりがい」であると指摘する。
そして、人は「自分が成果を出せていない」と感じる"スランプ"の時のみ成長できるという。


本書は、本当の成長を求めている人に向けた成長の書である。

目次 日経BP書店|目次 - より





目次

第1章 成長したいなら、空気なんて読むな

ゆとり教育世代を評価する理由

「自然体」は怠け者の言い訳

空気なんて読むな。摩擦を恐れるな

辛い"丸投げ環境"でこそ成長できる

与えられた「やりがい」に満足するな

「成功」の条件は成長し続けることだ

大企業や資格に頼っても生き残れない

足並みを揃える人より目立つ人が幸せになる

失敗を恐れず目標にコミットせよ

自分を「洗脳」するのはやめろ

第2章 会社で摩擦を恐れるな

「一日一難癖」で新しい発想を生もう

あなたの主張をぶつける相手を探せ

上司は「神様」ではない

お客様だって神様ではありません

「愛情」や「優しさ」と単なる「甘さ」の違い

複雑な問題には「ポジティブシンカー」が必要

メールに依存せず対話せよ

他人の「裏切り」に傷つかないために

距離の遠い相手にこそカミナリを落とそう

第3章 仕事で頭ひとつ抜け出すには

創造的な仕事には失敗がつきものだ

優先順位づけがうまい奴はカッコいい

「やりがいのある仕事」の罠

「交渉術」の多用は禁物

物事の二面性をとらえる「ひとつ上の目線」

新しいスタートのためにゴールを選べ

「あきらめ思考」を捨てて理想を掲げよ!

どんな二者択一問題でも決断できる姿勢とは

恐妻家とダメ社員に共通する欠点

カッコよくなるためのスーツ選び


第4章 プロなら逃げるな

"一発屋"と本物のプロとの違いとは

「○○風」の恥ずかしさを知れ

「まぬけ」には容赦せず怒る理由

本物は"場所"を選ばない

プロなら他人のせいにするな

人生には「損得勘定」が必要

オンリーワン人材は労働条件を自ら勝ち取る

関西人の笑いに見る創造性のあり方

世のため人のためにカッコいい大人になれ

カッコ悪い振られ方をしないために

第5章 周りのせいにするのはやめよう

世の中が悪くなったのは「我々自身のせい」

若い世代の生活困窮は政府や企業のせい?

政治は本当に悪いのか?

日本の若者よ、せめて挑戦者への応援を

「お子様の国」を脱出せよ

"乱世"こそ革新の好機なり

子供手当」よりもいい方法を考えよう

時事ニュースで問題解決能力を鍛える

ボージョレの掟破りに日本人の浅はかさを見る

自分にとっておいしいものの探し方

第6章 あえて言う。経営者は楽しい

ミケランジェロと起業家の共通点

ひとりで考え抜くからイノベーションを起こせる

「仲間と起業」は無意味である

覚えるのが苦手な人はリーダー向き

「軟らかい頭」になるためにしていけないこと

世界記録とビジネスのブレークスルー

「男らしさの喪失」はこれでいいのか

「自己PRが苦手」を克服する方法

煙草もトライアスロンも中途半端に得はない

ギャンブルの必勝法「ルーチン化」

経営者の毎日は楽しいのだ!

感想

まず思ったこと。
これはどこかで読んだことがある。
根本的には同じことを言っている。
そうだ。
ガクショナリーだ。

GACKTIONARY
GACKTIONARY
posted with amazlet at 10.08.14
Gackt
角川マーケティング(角川グループパブリッシング) (2009-12-18)
売り上げランキング: 11563
おすすめ度の平均: 5.0
5 買ってよかった!
5 New バイブル
5 生きるヒントがたくさん!
5 Dearsのバイブル。+
5 若い方ほどおススメ

この本、書店の方頼むからビジネス書棚に並べて欲しい。
それなりのPOPを書けば絶対に売れるはずだ!


共通点はこんなところ。

  • イケてる大人を目指すこと。
  • 本番で失敗しないためには多大な練習が必要なこと。
  • 自分の頭で考える必要があること。
  • 成功のために行うべきこと
  • ゼロから一を生み出すために。
  • メーター振り切った人生は楽しいぞ。



成功者に言わせるとどれも当たり前のことなのだろうか。
というか、こうやって並べて見るとどれも「当たり前」のこと。
しかし、それができてないことが問題だということを改めて思い知らされた。


最後に、
文中で引用されていたミケランジェロの言葉が印象的だった。

P.202 「荒く硬い石の塊の中に埋まっている命ある像を、周りの余分な石を取り除き開放する作業である」

ふむ、柔らかな頭でないと出てこない発想である。