悪あがきプログラマー

悪あがきを続けていきたい技術と書評なブログです。トレタでiOSエンジニアやってます。

WWDC15に行ってきました。

かなり書くのが遅くなってしまいましたが、6/8〜6/12にサンフランシスコで開催されたWWDC15に行ってきました。

WWDCは今回が初参加でした。さらに英語圏への海外旅行も初めてで色々と不安はあったのですが、終わってみれば楽しく非常に有意義な一週間でした。

ざっくり概要

一緒に行った人

フライト、宿は別だったけど弊社の堀見(@horimislime)くん。

費用

ありがたいことに参加費と渡航費は会社経費で行かせていただきました!宿代は自腹なわけですが、それくらい払う余裕はあるので無問題。 またこの宿代自腹というのがなかなか貴重な経験をさせていただくきっかけになりました。

宿

余裕があるとは言え、1週間滞在なのでなるべく安く抑えたいのが心情。ということで初airbnb&初シェアハウスにしてみました。結果、慣れないところでやるべきじゃないという結論に達しましたが、費用はかなり安く抑えることができました。費用は最後にまとめて書こうと思います。

英語は?

ほんと、頑張ろうと思いました。。最後に思うところをまとめてます。

前日

WWDCはチェックインと言って、このパスを受け取る必要があります。当日は混むので朝一でモスコーニセンターに行ってチェックイン。

あと、参加者にはジャケットが配られるんですが、サイズタグのところがなんとSwiftコードに。

チェックインを済ましたあとはレンタカーを借りてAppleのあるマウンテンビューまで行ってきました。 同僚の堀見くんと、あとflaskappのお二人と4人で行きました。

向こうは車線が逆だったり、交通ルールが異なることもあるので、最初だけちょっと大変ですがすぐ慣れました。それより道が全くわからなくて、そこは堀見くんがナビしてくれました。僕は言われた通りに走るだけなのでかなり楽でした。

ウィンカーを出そうとしてワイパーを動かしてしまう儀式は二回ほどやりました。

INFINITE LOOP

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ここにはカンパニーストアというAppleグッズが購入できるストアがあって、同僚へのお土産とか買ってきました。

コンピューター歴史博物館

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まだコンピューターとは言えない計算機からミサイルを飛ばすために開発されたコンピューター、アート、ゲームなどなど。色んなコンピューターが展示されてました。

そんな中でも個人的にグッときたのがこちら。

初めて自分で手に入れたマシン。感慨深い。現物がなかったのがとても残念。

Google

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ドライブして歩きまわって、WWDC始まる前からかなり疲労が溜まってきました。。

前夜祭

夕方には市内に戻って日本からWWDCに参加してる方が集まる前夜祭に向かいました。ざっと50人以上いたはず。普段会うことのない方々と交流することができてとても有意義な時間でした。

WWDC

Keynote

WWDC当日はKeynoteを見るために並びます。チケットを手に入れたのになんで!と思いますが、ここまで来て生で見れないのはもっとなんで!となるので並びました。 僕は朝5時半から並んで中盤くらいで見ることができました。

外の写真は撮ってなかったので中に入ってからですが、人、人、人、、、 f:id:y_koh:20150609011914j:plain

長時間のフライトから前日のドライブ、そして早朝から並んでたため、疲れと寝不足とでKeynote終わる頃にはかなり眠気がピークでした。

ちなみに一番盛り上がったのはone more thing...のApple Musicではなく、Swift 2の公開とオープンソース化でした。

ランチ

ケータリングランチが出るのですが、

不味い。。初日に半分食べただけであとは食べなかったです。

ちなみにランチ以外の外での食事は普通に美味しかったです。

セッション

セッションは4つくらいのセッションが並行していて、興味のある会場に行って自由に見る感じです。そこで見れなかったものも、後日ビデオが公開されるのでキャッチアップには困りません。

セッション中はもちろん会場でセッションを見たり、あと今回からなのか一階のフリースペースみたいなところに大きなモニターを置いて、そこでリアルタイム放送してたので後半はそこで見たりもしてました。

個人的に気になったセッションを貼っておきます。リンク先にはビデオだけでなく、PDFもあります。ビデオはちょっと長いなぁという方はとりあえずPDFだけざっと眺めるのも良いと思います。

代表的なのはすでに日本語でもだいぶまとまってる記事があるのでそれ以外で選んでみました。

Mysteries of Auto Layout, Part 1 - WWDC 2015 - Videos - Apple Developer

Introducing Safari View Controller - WWDC 2015 - Videos - Apple Developer

App Thinning in Xcode - WWDC 2015 - Videos - Apple Developer

Getting Started with Multitasking on iPad in iOS 9 - WWDC 2015 - Videos - Apple Developer

UI Testing in Xcode - WWDC 2015 - Videos - Apple Developer

ダウンロードエリア

会場はWiFiがかなり弱い、というか限界破裂状態なので、あまり繋がらないです。行く前に調べた時には有線LANがあるからそこに繋ぐためのアダプターを持って行くと良いとあったのですが、ダウンロードエリアには基本的にアダプター付きの有線LANがありました。発表されたばかりのXcode7のDLしたり、ちょっと作業するのに使ったりしてました。

Technology Labs

ここでは直接Appleデベロッパに質問や相談することができます。

僕も一つ質問してみました。 iOS7からiOS8にかけてUIPopoverの実装が変わったため、iOS7で出来ていた、「ポップオーバーをdismissしながらアニメーション画面遷移や他のポップオーバーを表示」ができなくなっていました。iOS7の時の方が好きなんだけど、どうにかできないか?と聞いてみたのですが、それは無理と言われてしまいました。

英語力が足りず、なぜそんな設計になったのか?とかまで突っ込んで聞けなかったのが非常に悔しいところです。

ビアバッシュ

WWDCの打ち上げ野外フェス、なのかな。ずっと最終日にやるものと思ってたのですが、最終日前日の木曜日に行われます。 f:id:y_koh:20150612102141j:plain

お酒、食べ物があって、正面ではバンドがライブ、会場にいるのはほとんどがエンジニアというなんとも楽しい空間でした。

その他イベント

  • AltConf
    • モスコーニセンター向かいの映画館でスクリーンを3つ借り切って行われてました。
    • WWDCのチケットに外れてもこれを見にきてる人もいるくらい、そうそうたるスピーカー陣でした。
  • サンフランシスコで働いてるエンジニア飲み会
    • その名の通りです。サンフランシスコで働いてる方と会う機会はそうそうないのでとても楽しかったです。
  • Realm Swift Panel
    • なんとスペシャルゲストでSwiftの生みの親のChris Lattner(@clattner_llvm)さんがいらっしゃってました。
  • Twitterランチ
    • 堀見くんの元同僚の友達がTwitterで働いていて、ランチにお邪魔させていただきました。

カフェ巡り

最近会社ではサードウェーブブームでして、お土産のコーヒー豆を買うために最終日に堀見くんとカフェ巡りしてきました。

Sightglass Coffee

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Four Barrel Coffee

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Dandelion Chocolate

コーヒーが飲めない人用にチョコレート f:id:y_koh:20150613073507j:plain

Mission Workshop

ここは鞄屋さんです。PCバッグってあまりかっこいいのないのと、種類が少ないので人とかぶるんですが、ここのやつはまだあまり日本で売ってないのでいい感じです。

CTOの増井さんに頼まれてバックパックを買いにきました。で物色してたら堀見くんがメッセンジャーバッグを買うというので、買う予定のなかった僕もなんか欲しくなって結局バックパック買っちゃいました。あまり被らないはずなのにトレタ内ですでにかぶってるという(笑) f:id:y_koh:20150613060429j:plain

まとめ

費用

  • WWDCチケット:188,800円(1,500ドル)
  • フライト:79,102円(ワンストップ)
  • 宿代:64,793円
  • 滞在費:ざっくり5万くらい(多分)
  • レンタカー:9,500円 / 4人

総額すると、40万くらい。これを一個人で負担するのは結構辛いので大半の部分を会社経費で行かせてもらえたのはとてもありがたいことです。あと業務扱いなのも大きいですね。聞くの忘れてましたが自腹で来てた人は有給取って来てるんじゃないかなぁ。

大きな会社ならまだしもトレタは絶賛拡大してるとはいえまだまだ小さい会社です。経費のことを書くとお金の面で、とだけ思われそうですが、エンジニアのことを考える姿勢が嬉しいです。本当にトレタに入ってよかったなぁと思います。感謝です。

今回のWWDC発表を受けて

Swift 2のオープンソース化や、今回のWWDC参加者の8割が初参加、スコアラーシップ(学生を対象とした参加費免除制度)、またXcodeでの実機転送にAppleアカウントが要らなくなったり、今まで別だったiOSアプリ、Macアプリ、その他の開発者アカウント統一など、Appleの開発者へ対するオープンマインドが見て取れます。

開発者の間口を広げようとしてるのはとても良いと思います。正直実機転送したいだけなのに開発者アカウントが必要なのはよくわからなかったですし。今まで以上にちょっとやってみようかなという人が増えるんじゃないかなと思います。

英語

僕は正直英語が苦手なのですが、そんなこと言ってられないなぁというのを強く感じました。ちょっとWWDCとそれてしまいますが、今回のWWDC参加で一番強く思ったことです。

英語ができない僕が言うのもあれなのですが、英語ができることは強みにはならないなと。英語はできて当たり前。出来て初めてスタートラインに立てるんだなと。

もちろん日本にいて日本相手に仕事をしている限りはすぐに困ることはないと思います。ただ、困ってから追いつくのは無理。それは今まで勉強してきた年数を考えればすぐにわかること。

たぶん行く前だったと思うんですが、たまたまこんな記事を目にしました。

「邦楽とか洋楽とかそんなの関係ない」アメリカに渡り世界で戦うギタリスト、MIYAVIの思い

MIYAVIというアーティストのインタビューなんですが、「世界の中に日本がある」というのが妙に自分の中でリンクしました。めっさ小さい世界に生きとったんやなと。

MIYAVIがどうやって英語を喋れるようになったかはこの辺にまとまってるので興味があれば見てみてください。

【アンジェリーナジョリーとハリウッド共演】エレンショーでも絶賛のギタリスト、MIYAVIの抜群の英語力に迫る!

ホリエモンWITH 世界から注目されるサムライ・ギタリスト MIYAVIが語るミュージシャンの未来 その1 | ホリエモンドットコム

初めてWWDCに参加してみて

とても濃い1週間でした。実は最初はあまり行く気は無くて、というかそもそも行けるとも思ってなくて、それはWWDCチケットの抽選だったり予算的な問題だったんですけど。

どうも話を聞いてると倍率が低そうだと。ということは、行きたいと思った時には行けないかもしれない。ならば、と思って応募してみました。結果、幸運にも当たることができて、行くことができました。

その時にはまだ会社として海外カンファレンス補助も無くて、かけあってみて制度ができたって感じです。かけあったと言っても補助とかないんですかねぇ?って聞いたくらいですが。

エンジニアとしてはこういったことに会社として好意的なのはとても嬉しいです。もちろん遊びに行ったわけではないので、この経験をもとにトレタを良くしていけたらなと思っています。

P.S.

このブログを書くのにもたもたしていたら会社が2周年になってました。まだ設立2年なのですがおかげさまで順調に成長してまして、三回目の引越しの話が出ているくらいです。

ただそれでも人はまだまだ足りていません。
特にエンジニアはほぼ全職種募集しているので興味のある方はぜひご連絡ください!

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