WWDC16に行ってきました
去年に引き続き今年もWWDCに行って来ました。WWDCはご存知のとおり抽選なのですが、運良く二回連続あたることができました。今のところ100発100中です。さて、来年はどうなるか!
初日
会場
前回まではセッション会場と同じモスコーンセンターで行われていたのですが、今回はビル グラハム シビック オーディトリウムという会場になりました。
中に入ってみると日本で言う武道館みたいですね。 2階席からはステージがバッチリ見えて、キャパオーバーで入れない人たちもいなかったと思います。ただ個人的には去年のモスコーンセンターの方が音響がかなり良いのでそこだけちょっと残念。とはいえ朝早くから並ばずとも全員が入れるのは良いですね。
Keynote
個人的に今回のWWDCはなかなか世の中のキャッチアップが早いなと感じていて、こういったものが追加されてます。
- Ride booking is supported by both Maps and Siri
- UberなどをMapsとSiriから呼ぶことができるようになる
- Restaurant reservations with Maps
- Mapsからレストランの予約ができる
- CallKit VoIP
- VoIPの通知を通常の電話のようにロック画面に出せる
- Messages
- MessagesアプリにLINEの様なスタンプやエンタメ系機能の追加
- Video Subscriber Account
- NetflixやHuluなどの動画アプリでSSOが使える様になる
ただ、今振り返るとそれは日本にいるからかも。向こうでは日本以上にUber、VoIP、Video Subscriveは一般的で、またGoogleが既に実装済みのものも多いのでまぁ「順当に追いついた」というところかもしれません。
Platforms State of the Union
Extensions Extensions充実してきたのはデベロッパーとしては面白いところです。Siriが今後日本で流行るかどうかは若干懐疑的ですが、喋るほうが自然なインターフェースなので普段使いのデバイスに限ればそっちの方向に行くのが自然かなぁと思います。とはいえ声を出せない環境では全く使えないので、音声のみになるということはないというところが課題なのかなと思いました。
Swift 3 冗長な書き方が改善されたのが一番のポイントだと思います。単純に書きやすい、見やすいということ以外に、新しくSwiftを初めてみようと思う人達にとって優しい言語になってきたと思います。
Before
content = text.stringByTrimmingCharactersInset(
NSCharacterSet.newlineCharacterSet())
After
content = text.trimmingCharacters(in: .newlines)
Swift Playgrounds これもいい感じで出してきたなぁという印象です。画面見ただけでなんか楽しそうと思えるところがさすがですね。これはObjective-Cだったら絶対にできなかっただろうなと思います。
Xcode App Extensions ついにXcodeにExtensionsが。こういう仕組みができると他のIDEにある機能をAppleとしてもどんどん取り入れてくれるんじゃないか、という期待もあります。無ければ作ればいいですしね。
iOS 10
今回Extensionsまわりやウィジェット、通知からのアクションなどが強化されていて、アプリはどんどん融けてゆく様に感じました。わざわざアプリを開くこと無く他の入り口からアクションが完了してしまう。もちろんビューワー的なアプリはそのアプリを開く必要がありますが、いかにアプリを開かせずにユーザーが求めていることを満たすか。これからのアプリ開発はこの辺がキモになってきそうです。
ホーム画面下のドットが今までは一番左が検索アイコンだったのですが、今回からただのドットに変更されてます。検索だけではなくなったので変更するのは当然なのですが、ただのアイコンになったのは驚きました。今までの検索アイコンだとたぶん全く使ってなかった人もいると思います。これがただのドットだと、もう気になってしょうがないです笑。あれ、左にもういち画面ある、と思ってみるとウィジェット画面という。それくらい自然に使って欲しいという意思表示なのかなと思いました。
Before
🔍●○○○○
After
○●○○○○
watchOS 3
いろいろと改善されてきましたが、個人的にはすごく使えるようになったかというとまだそうは思えないです。やっぱりApple Watchは用途がかなり限定されるデバイスだなと思ってます。Apple Watchの操作って、辛いんですよね。身体的に。
iPhoneは片手で使えるのにApple Watchは両手が必要というのが一番微妙だなぁと思ってるところです。かといって片手でSFちっくに操作できるようには、技術的には出来るでしょうけどたぶんそういった人間として不自然な操作方法はAppleは提供しない気がしています。
iPhoneも初めて使った時は親指の置き場所に困り、浮かせておくということがかなり辛かった覚えがあります。もしかしたらそれと同じで慣れればいいだけの問題かもしれないですが、いまのところはまだ左腕を時計を見る状態で固定しながらの操作は辛いです。
Lab
User Interface
予約が取れたので行ってみました。ちょっと画面遷移について迷子になりやすいなと感じていたのでそれについてAppleのエンジニアとディスカッションしました。その場での結論としてはいろんなモードがあるならタブバー使うのがいいよねということに。タブバーは画面サイズが狭くなるのでできれば避けたいところではありますが、その点についてはまぁトレードオフだよねぇ、そうだよねぇという感じでした。
UIKit
スクリーショットをもっとサクサク取れる方法がないかなと思って質問。bitmapじゃないので再描画はどうしても必要という回答で取得速度をこれ以上上げるには解像度などの部分で調整するしかなさそうでした。
After Party
Yelp、Xamarin、mercariと行ってきました。基本的に全部パーティ形式で、Xamarinとか少しキャッチアップできるかなぁと思ってたのですがそういうものは特になく、って感じでしたね。 mercariはmercariエンジニアの北さんがWWDC期間中に企画してくださったのですが、蓋を開けてみれば日本人が50人ほど集まってました。WWDCは現地のエンジニアを交流するのはもちろんですが、普段あまり会うことのない日本人エンジニアと知り合えるのも面白いところです。
Xamarin
mercari after partyはこの左側で行われていて大盛り上がりでした。写真取るの忘れるくらい。。
The Bash
今年は初日にKeynoteをやった会場でした。去年は野外だったんですけどね。 テンダーロイン近くなので夜に野外で大丈夫なんだろうかと思っていたら普通に屋内でした。
今回のゲストはGood Charlotteさん。ガベージコレクションじゃないです。 )
その他
会場では一人一冊もらえました。 下記からもPDFで見れます。 何の意味があるかは、、全くわかりませんw
App Review - App Store - Apple Developer
App Review Guidelines: The Comic Book
今回の参加証です。今回からチップが組み込まれたみたいで、WWDC会場に入る際に毎回チェックされるようになりました。
去年ちょっといろいろと辛かったので今回は普通のホテルにしました。。高かったけど。やっぱり快適。
全体的な感想
弊社のサービスがiPadアプリなので、その意味では去年のほうがSplitViewなどのアップデートがあって面白みがありました。単純にそうそう驚くような機能は出し尽くしてるというのもあるかもしれないです。3D Touchに関しても黒歴史になると思ってたら意外と推してきてちょっと驚きました。
あれは人間のバージョンアップが必要なので浸透させるのはかなり苦労するんじゃないかな。
しかし、プロアクティブな動きは結構面白いなと思っています。実際にそこそこ使えるようになるにはあと1年は必要かなぁとみてますけど、可能性が垣間見えたかなとは思います。
お約束
今回も前回同様に弊社の海外カンファレンス支援制度使って行ってきました。この辺推奨してるのはエンジニアとしては嬉しい限りです。この辺の制度はまだまだ作り上げているところですが、エンジニアが働きやすい会社を目指してみんなで相談しながら作っていってます。
最近は会社説明会なんかもやってるので興味がある方はご連絡下さい。
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