悪あがきプログラマー

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集中力にはウィルパワー

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

最近集中できてないなとか、いろんなことが頭の片隅に残ってるなぁと思っていてそんなときに見つけたので読んでみた。メンタリストDaiGoの本も読んだことなかったので興味本位で。

所感

全体的にどこかで見たことある内容がほとんど。だから良くなかったかというと決してそんなことは無い。非常によくまとまっていると思う。こういった本を読んだことない人には最初の1冊としておすすめできると思う。

この本で言ってることをざっくりまとめるとこんな感じ。

  • そもそも人間は注意力散漫に出来ている
  • ウィルパワーというものが鍵で、これは鍛えることが出来る
  • ウィルパワーをうまく使うようにコントロールする方法はある

鍛えるとかけっこう大変だし結局できないと思うのでコントロールすることを中心に読み進めて良いと思う。

ウィルパワーとは

スティーブ・ジョブズが同じ服しか着なかったという話は有名だと思う。人間は1日に意思決定できる数が決まっているので余計なことに力を割きたくないためだ。この事実は知っていたけれど「ウィルパワー」という名前が付いてることは初めて知った。

このウィルパワーが鍵になる。なんらかの意思決定をするとウィルパワーは減る。また、保留にしているものがあると決定するまでウィルパワーは常に喰われ続けている。本書ではウィルパワーをわかりやすくPRGに例えている。

ウィルパワーは前頭葉の体力のようなもの。イメージをつかむため、ロールプレイングゲームのキャラクターの体力や魔力を思い浮かべてください。敵の攻撃を受けると体力が減り、魔法を使うと魔力が減っていくように、ウィルパワーにも一定の量があり、集中力を使う度に少しずつ消耗していきます。

これになぞると、保留にしているものがある=「毒」をくらっている様に思えてくる。

この状況を打破するには決断をすぐに下すことである。何かの最中にやらなければいけないことを思いついたら、それは一旦メモすることで頭から追い出し、どこかのタイミングでバッチ(まとめて)処理するのが良いとされている。

毎日を効率的にする朝10分の使い方

本書では集中力を高めるための色々なテクニックが紹介されているがその中からひとつ紹介してみたいと思う。

毎朝10分ほど、その日の予定を考える時間をつくりましょう。

なぜこれを紹介しようと思ったか。それはこちらの本で同じことが書かれていたからである。

もっともこちらでは夜寝る前であったがやっていることは同じことである。

何かの作業が終わった時に次の作業を都度考えるのは時間が勿体無い。また、何をするかということを考える度にウィルパワーが消費されていく。単純に事前に計画できていないので予定外の作業に見舞われて本来のタスクが消化できず残業に、、なんてこともありえる。

「なぜ、あなたの...」を読んで実際に試してみたが事前にやることが決まっていると、それを順番にこなしていくだけなので非常にスムースに仕事が進んだ。正直まだ習慣化はできておらずやったりやらなかったりなのでこれを機に習慣化できればと思っている。

まとめ

早起き、エクササイズ、低GI、ポモドーロ・テクニックなどなど、この手の本を読んだことがあるならほとんど聞いたことある話がわんさか出て来る。やはり集中力を高めるためには魔法のような方法はないらしい。著者がメンタリストなだけにその様なものを求めて本書を読むとがっかりするかもしれない。ただ、方法は確立されているし本書には十分すぎるくらいまとまっている。あとはやるかやらないかだけだ。