SEの文章術
最近、業務習得資料というものを作成している。
要するに引き継ぎ資料だ。
特に今、要件定義時に作成する資料について、
盛り込む内容と、書き方をまとめているのだが・・・
実はここで苦労している。
文章が書けない。
致命的だ。
そこで、昔購入していた「SEの文章術」を引っ張りだしてきた。
- 作者: 克元亮
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/05/03
- メディア: 新書
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下手な文章とは何か
- 書き手の言いたいことが明確でなく、主張が伝わってこない
- 内容の構成や順序が整理されておらず、わかりにくい
- 主張を裏付ける情報がなく、論理的に納得出来ない
- 難しい用語が定義しないまま使われ、意味が分からない
- 長い文が続くうえ、冗長な言い回しが多く、読みにくい
よって、
「伝わってこない」「わかりにくい」「納得できない」「読みにくい」
となる。
私の場合は1,2,3が該当しているようだ。
では、どうすれば読みやすくなるのか?
課題 | 解決策 |
---|---|
「伝わってこない」「わかりにくい」 | 何のために何を述べるのか(WHAT) |
「納得できない」 | 根拠をいかに示せるか(WHY) |
「読みにくい」 | いかに読みやすく表現できるか(HOW) |
こう並べて見ると、非常に当たり前のことに見える。
まぁ、それがうまく出来ない訳だが。
その他の気をつけるべき点
心理的な作用
- 曖昧な表現は避ける
- 受動態よりも能動態
- 否定形よりも肯定系
なぜ必要なのかを明記する
- その機能はなぜ必要か。そもそもの目的は何か
- その機能は、だれがどのタイミングで必要としているのか
- その機能を実現できないとすると、どんな不都合が生じるのか
文章力を向上させるには
残念だが、近道はないらしい。
上達法としては、「三多の法」があるという。
- たくさん本を読む
- たくさん文章を書く
- たくさん推敲して書き直す
「量より質」というのは質を評価出来るレベルの人の話。
したがって、最初のうちはとにかく文章の量をこなすことが大切だそうだ。