「わかりやすい」文章を書く全技術100

- 作者: 大久保進
- 出版社/メーカー: クールメディア出版
- 発売日: 2016/04/09
- メディア: Kindle版
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Fire HD 8を購入してからと言うもの読書がはかどります。今日はKindle Unlimitedにあった文章術の本を読んでみました。
文章の苦手さ
最近は少しマシになってきたと思ってるのですが、昔はこんなブログを書いたこともあるようにほんとうに苦手でした。
例文が豊富
この本はわかりやすい文章を書くための技術が100個載っています。それぞれの項目で「悪い例」「良い例」を紹介しています。
個人的に好きなのはこれ。
「悪い例」
管理職になると、責任が重くなり、部下への気配りも必要になり、社外的な対応もしなければならないにもかかわらず、超過勤務手当が無くなり、余計な支出も増える。
管理職失格ですね。良い例はこちら。
「良い例」
管理職になると、責任が重くなる。部下への気配りも必要になる。また、社外的な対応をしなければならないにもかかわらず、超過勤務手当がなくなる。そのうえ、余計な支出も増える。
技術的なところで言うと、中止法(動詞・形容詞などの連用形でいったん文を中止しながら、つなげていく方法)というらしいです。
こんな形でこれでもか!というくらいの例文が載っています。ただあまりに量が多すぎて全部理解するのはかなりしんどいです。
色々あるけどいちばん大事なのは?
結論から言うと「1文を短くしろ!」です。
あとはもう全てこれに付随するものと思ってます。話し言葉につられてだらだらとつなげてしまいがちです。それを短く切るだけでも「わかりやすい」文章になります。
昔、文章を書くことが苦手だったときにもまず短くすることからはじめました。
まとめ
特にマニュアル制作とかされてる方にはとても良いと思いました。この1冊だけで十分だと思います。逆に初心者にはちょっとつらいかなと思いました。
僕はだいたい出来てるかなと思っていて、わりとさくさく読んでたのですが、それでも半分読むのに15分くらいかかりました。丁寧な作りなのはとても良いのですが、最後までたどり着くのが難しそうです。
まずは例文だけをざっと見て、意味がわからないところだけ解説を見るのがいいんじゃないかなと思います。
集中力にはウィルパワー

- 作者: メンタリストDaiGo
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2016/05/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最近集中できてないなとか、いろんなことが頭の片隅に残ってるなぁと思っていてそんなときに見つけたので読んでみた。メンタリストDaiGoの本も読んだことなかったので興味本位で。
所感
全体的にどこかで見たことある内容がほとんど。だから良くなかったかというと決してそんなことは無い。非常によくまとまっていると思う。こういった本を読んだことない人には最初の1冊としておすすめできると思う。
この本で言ってることをざっくりまとめるとこんな感じ。
- そもそも人間は注意力散漫に出来ている
- ウィルパワーというものが鍵で、これは鍛えることが出来る
- ウィルパワーをうまく使うようにコントロールする方法はある
鍛えるとかけっこう大変だし結局できないと思うのでコントロールすることを中心に読み進めて良いと思う。
ウィルパワーとは
スティーブ・ジョブズが同じ服しか着なかったという話は有名だと思う。人間は1日に意思決定できる数が決まっているので余計なことに力を割きたくないためだ。この事実は知っていたけれど「ウィルパワー」という名前が付いてることは初めて知った。
このウィルパワーが鍵になる。なんらかの意思決定をするとウィルパワーは減る。また、保留にしているものがあると決定するまでウィルパワーは常に喰われ続けている。本書ではウィルパワーをわかりやすくPRGに例えている。
ウィルパワーは前頭葉の体力のようなもの。イメージをつかむため、ロールプレイングゲームのキャラクターの体力や魔力を思い浮かべてください。敵の攻撃を受けると体力が減り、魔法を使うと魔力が減っていくように、ウィルパワーにも一定の量があり、集中力を使う度に少しずつ消耗していきます。
これになぞると、保留にしているものがある=「毒」をくらっている様に思えてくる。
この状況を打破するには決断をすぐに下すことである。何かの最中にやらなければいけないことを思いついたら、それは一旦メモすることで頭から追い出し、どこかのタイミングでバッチ(まとめて)処理するのが良いとされている。
毎日を効率的にする朝10分の使い方
本書では集中力を高めるための色々なテクニックが紹介されているがその中からひとつ紹介してみたいと思う。
毎朝10分ほど、その日の予定を考える時間をつくりましょう。
なぜこれを紹介しようと思ったか。それはこちらの本で同じことが書かれていたからである。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2016/06/08
- メディア: Kindle版
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もっともこちらでは夜寝る前であったがやっていることは同じことである。
何かの作業が終わった時に次の作業を都度考えるのは時間が勿体無い。また、何をするかということを考える度にウィルパワーが消費されていく。単純に事前に計画できていないので予定外の作業に見舞われて本来のタスクが消化できず残業に、、なんてこともありえる。
「なぜ、あなたの...」を読んで実際に試してみたが事前にやることが決まっていると、それを順番にこなしていくだけなので非常にスムースに仕事が進んだ。正直まだ習慣化はできておらずやったりやらなかったりなのでこれを機に習慣化できればと思っている。
まとめ
早起き、エクササイズ、低GI、ポモドーロ・テクニックなどなど、この手の本を読んだことがあるならほとんど聞いたことある話がわんさか出て来る。やはり集中力を高めるためには魔法のような方法はないらしい。著者がメンタリストなだけにその様なものを求めて本書を読むとがっかりするかもしれない。ただ、方法は確立されているし本書には十分すぎるくらいまとまっている。あとはやるかやらないかだけだ。
8年越しのレバレッジメモ

- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 39人 クリック: 528回
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社会人3年目の頃、なんか色々とどうして良いのかわからない時期で、悩んでいた。きっかけは全く覚えていないけれど、それまで全く活字を読む習慣がなかったのだが、ふと本屋に寄って手にしたのがこの本。
それからしばらく多読というか乱読というか毎日何かしら本を買うようになったのだけど、そのきっかけになったのがこのレバレッジ・リーディングです。結構売れたと思うので読んだことある人は多いと思います。
ざっくり要約するとこんな感じの本です。
活字を読む習慣がなかった僕は、例に漏れず本は必ず頭から読まないといけないと思ってました。その制限を外してくれたのが本書です。
本の詳細についてはいろんなブログなどで紹介されてると思うので省略します。
今日はレバレッジメモの話です。
レバレッジメモとは本を読んで線を引いたところを集めて書き写したメモのことです。本の内容なんてすぐ忘れてしまうし、良いなと思ったことも実行しないと何のために読んだのかわからなくなります。
レバレッジメモの作り方
- 本に線を引く
- 書き移す
以上です。基本はこれだけです。
著者の本田直之さんはプリントアウトしていつも持ち歩いているそうです。とは言ってもそれは8年前ですし、モバイルデバイスとクラウドがこれだけ進化した今は別のやり方をしているかもしれません。
僕もモバイルデバイスとクラウドを使ってプリントアウトしなくて良い環境を作ってます。そもそもプリンター持ってないですしね。
タイトルにもあるように僕がレバレッジメモを作るのはこの本を読んでから8年経ってのことです。この本を読んで感銘を受けたは良いものの、レバレッジメモは面倒で作ってませんでした。やれば効果があることはわかってましたが、どうにも面倒なのと、そもそも僕はメモやらToDoやら見返すこと苦手なんですよね。
ただ、久しぶりにやってみると意外といけるかも?と思ったのでその方法を紹介します。
Kindleが便利
まず、Kindle! これがないと話になりません。 Kindleのデバイスが持っていない場合、iPhone、Androidのアプリでも構いません。
Kindleにはハイライトという機能があるのはご存知でしょうか。要するに本に線を引ける機能です。紙の本に線を引いていたようにKindleでもハイライトしていきます。次は書き写す作業ですが、データとしてハイライトしてるわけでこれをコピペできると楽ですよね。
できるんです。
Kindle本でハイライトした箇所はWEB上で確認できます。コピーしてEvernoteに整理しておくと、読み返す時にとても便利! - いつもマイナーチェンジ!
さて、先に書かれてしまってますが、これをそのままEvernoteに放り込めばレバレッジメモの完成です。これが出来たからこそ僕のような怠惰な人間でも続けられるかも?と思いました。やっぱり書き写すのは結構な手間なんですよね。。
ちなみに見返すときにはもっぱらスマホのEvernoteアプリを使っています。いつでもどこでも確認できないと続けられないので。そこで、上記のハイライトページをそのままEvernoteに突っ込むのですが、何もしないとレイアウトがそのままになってしまって、スマホアプリから見るときにかなり辛いです。
なのでここで一工夫しています。
[kindle]読書メモ(Highlight)をEvernoteにいい感じに保存できるブックマークレットをつくった | hello-world.jp.net
こちらで紹介されているブックマークレットを使うと、Kindleハイライトページがシンプルなテキストになるので、それをEvernoteに取り込めばOKです。
溜まったメモを分類する
ある程度メモが溜まってくるとカテゴリー分けしておくと良いそうです。空いた時間にレバレッジメモの行のところにカテゴリーをメモしていき、それぞれのカテゴリーに切り張りする感じです。
ちなみに本田直之さんはこんな風に分類されてました。
# テーマ別 経営 営業・マーケティング ビジネスアイデア、商売 起業 IT活用 コーチング、人材マネジメント ネゴシエーション ファイナンシャルインテリジェンス 不動産、株式投資 移住 リタイア タイムマネジメント ゴールマネジメント セルフマネジメント 人脈 心理学、脳 読書・勉強 実用英語 健康・フィットネス 運 出版・本の書き方 プレゼンテーション、文章表現 # データ # 引用文
作り方は自由なんですが、僕はノートを分けてしまうとまとめて見れず、見るのが面倒になるので一つのノートにまとめてます。その場合見出しを付けたくなるのですが、Evernoteにはなぜか見出し機能がありません。もちろんフォントを変えたりはできるので自分でやればできるのですが、どの見出しをフォントサイズいくつでとか覚えてられないのでできればやりたくありません。
ということで僕はMarxicoというWebサービスを使っています。
Evernoteで「見出し」を付けたかった人必見!Markdownで構造化した文章が書けるアプリ「Marxico」 - 細谷 崇
これを使うとEvernote上では編集できず、Marxicoからしか出来なくなるのでスマホで編集することはできなくなりますが、基本的に編集はPCでやるので問題ないです。
レバレッジメモの管理
- 1冊1ノート
- さらにそれらをまとめたレバレッジメモを1ノート
まとめた方はEvernoteのショートカットに登録してアクセスしやすいようにしています。
まだ初めて1週間くらいなのでまだまだやり方は変えていくと思いますが、今のところ続けられそうな予感がしています。もともとメモを見返したり振り返りがとっても苦手なのですが、これが習慣づけば他のことにも活かせるような気がしています。
ちきりんのブログはなぜわかりやすいのか?

- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/11/22
- メディア: 単行本
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ちきりんのブログは本当に読みやすいなぁと思っています。その理由が本書に書いてありました。
続きを読む結婚してからのお金のこと

- 作者: 花輪陽子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/10/23
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私事ですが最近結婚しました。
前から同棲していたし子供が出来たわけでもないので特に何も変わらずな毎日を過ごしています。とはいえ、やっぱり気になるのがこれからのお金のこと。
一家の大黒柱としてそろそろ必要になるお金のことをちゃんと知っておかねばと思って読んでみました。
ざっくりと金額を把握したかったので金額に関するとこだけメモった感じです。
続きを読む思考力の高い人はいない

- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2014/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本はちきりんのツイートから厳選したものを集めて作られている。
元がツイートなので、短文ですらすら読めるのも良い。
続きを読む年収1,000万円に届く人、届かない人、超える人

- 作者: 千田琢哉
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2014/03/10
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今日もまた良本に出会えたことに感謝。
本書には3人の登場人物が出てくる。
年収400万の人、年収1000万の人、年収3000万の人。
これが自分が所属する会社の状況リンクしてして読んでいて面白くなってしまった。
弊社は創業以来の大改革の真っ最中。完全にビジネスモデルが変わったのである。今までのSIビジネスを辞め、自社サービスにシフトしている。
ビジネスモデルが変わるとどうなるか?仕事が変わる。役割が変わる。もう何もかも変わってしまう。正直社内はてんやわんやである。
僕は本書の登場人物をこう置き換えて読んだ。すると割りと色んなことがすーっと腹に落ちた。
- 年収3000万 → 社長
- 年収1000万 → 部長
- 年収400万 → ヒラ
先ほどビジネスモデルが変わったと言ったが、基本的にあーだこーだ言うのは年収400万クラスの人たちである。ただその中でもつべこべ言わずに早速次の仕事を見つけてる、または作ってる人がいる。
- あーだこーだ言う人:年収400万のまま
- 次の仕事見つけた人:年収400万→年収1000万
もうね、説明なんてこれだけで良い気がした。
年収400万の延長に年収1000万など存在しないし、年収1000万の延長に年収3000万など存在しない。
それらの境界はハッキリと断絶されており、どれもそれなりに居心地がいい。
境界を超えるにはそりゃ苦痛が伴うけれど、超えなければ一生そのままだよってことですね。もちろん超えないことを選択することもできる。実際そういう人も多いのかもしれない。
ただ、僕は本書に出てくる年収400万レベルの人ではいたくないかな。うん。